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小 さ な 声 で い い か ら こころのなかで、そっと「シナ」って言ってみる。 簡単に言える。 そしたら次に、小さな声でいいから、ためしに「シナ」って口に出してみる。 わけなくできる。 それができたら、家族や仲のいい友人の前で「シナ」って言ってみる。 友人は笑って言うかもしれない。 「お前、石原シンパかよ」 大丈夫、問題ない。 こころの中に少し力が湧いてくる。
こんどは少し広い世界で試してみる。 学校のクラスメートや職場の同僚の前で、「シナ」ってさりげなく言ってみる。 大丈夫、できるさ。 「だめだよ、シナは差別語だよ」と言う人もいるかもしれない。 大丈夫、「シナ」は差別語なんかじゃない。 中には、「えっ」という顔で君を見て、 でも同じように「シナ」と返してくれる人もいるかもしれない。 そしてだんだんと「シナ」と言う事に抵抗がなくなってくる。 大丈夫、世界の人達はそう呼んでいるんだから。 こころを縛りつけていた「鎖」が緩みはじめ、そして外れる。 鎖の落ちる「ガチャン」という音が聞こえる。
戦後日本を縛ってきた「鎖」は、実はぼくたち一人一人のこころの中にあるんだ。 だから一人一人が自分の中の鎖を断ち切らなくちゃいけない。 それははじめはとても難しく思えるけれど、一人、二人と鎖が切れていくにつれて、 だんだんやさしくなっていく。百人、二百人と増えて行くにつれて、どんどん やさしくなっていく。そして「シナ」と言うことが当たり前になる時が来る。 そしてきっとこんな風に思う時が来る。 「それで、なんでぼくは今まで、あんなふうに鎖に縛られていたんだろう」 その時はじめてぼくたちは、「言葉狩り」というものの本当の恐ろしさに気づくんだ。 「狩」られていたのは「言葉」なんかじゃなかった。狩られていたのは、
ぼくたちのこころだったんだ。
[2013/2/3] |