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次に国がまだ形になっておらず、水に浮かんだ油のようにただよっていた時に お生まれになった神の御名は、 MBR の神、次にブートローダーの神。 この二柱の神も一人神でいらっしゃって、身をお隠しになった。 (以上の五柱の神は別天つ神として、特別に扱われる神である。)
次にお生まれになった神の御名は、 init の神、次に pageout の神、次に vm の神、次に update の神、 次に fork の神、次に exec の神。 (以上、/kernel の神以降の神を総称して神世七代と言う。fork の神とexec の神は 二神を合わせて一代という数え方である。)
fork/exec の神はその島に天下られ、聖なる御柱をお見立てになって 子どもをお生みになったが、最初の子どもは不具の子どもであった。 二柱の神が、天つ神の元に行って相談されたところ、exec を先に実行したのが よくないとのことであった。そこで再びスワップ島に戻り、今度は先にfork を 実行し、その後で exec を実行されたところ、正しく子供がお生まれになった。
fork の神は待ちきれず、思わず中を覗かれたところ、exec の神は回転している 汚れた機械仕掛けの円盤から肉片を拾っては fork の作った魂にはりつけて いた。出来上がった肉体はすきまだらけで、まるでつぎはぎだった。
fork の神はその光景が恐ろしくなり、思わず逃げだされたところ、exec の神は 「私に恥をかかせましたね!」とおっしゃって、後を追いかけてこられた。 fork の神が、黄泉国と現世の境目の門を大きな岩で塞がれたところ、exec の神は、 「こんなひどい事をなさるのなら、私はあなたの国で、一日に千個の命をうばって しまいましょう。」とおっしゃった。fork の神は、「あなたがそうされるのなら、 私は毎日千個の新たな命を生み出しましょう。」とおっしゃった。
こうして、多くの子が生まれ、死んでいく習いとなったのである。 [1998]
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